【こんな症例も治りますシリーズ 378】 犬の急に食欲がなく腹痛を訴えて、黄疸している状態 も 適切な診断と治療で治します

ワンちゃんの口の中が、黄疸になっている状態です。 可哀想ですね。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3nEA2lP

 

イヌ 14歳 メス(不妊手術実施済み) です。

 

【 朝から食欲がなく,徐々に元気も無くなった 】とのことで来院されたワンちゃんです。

 

 

■ 来院時は、終始体を伏せていて全く元気がなく、非常に具合が悪そうな様子でした。

 

■ そこで、まず血液検査と画像診断のレントゲン検査と超音波検査をさせて頂くと共に、緊急処置として静脈からの点滴を開始しました。 血液検査では、重度の黄疸と肝臓・胆道系の異常を示す数値が上昇していました。超音波検査では、右腹部に圧痛があり、胆泥が見られました。

 

 

■ 胆道系疾患は近接する膵臓の障害から併発することが多いことと、右腹部に圧痛が認められたことから【 急性膵炎 】の可能性が高いと判断し、急性膵炎の診断に有用な【 膵特異的リパーゼ(c-PL)という特殊血液検査 】をさせて頂き、その値が非常に高いことが判り、入院して頂くことになりました。

 

 

■ 幸い,急性膵炎には2018年に国が認可された治療薬があります。 この薬と当院で所有している【 優秀なドイツの自然療法薬 】と内服薬を同時に処方することで、翌日には元気を取り戻しました。 

 

■ そして5日後には肝臓・胆道系の異常を示す数値が正常値まで下がり、食欲が回復してきたので6日後には退院することが出来ました。

 

 

■ その後、点滴通院と【 優秀なドイツの自然療法薬 】と内服薬の治療により膵炎マーカーc-PLの値も下がり、元気・食欲を完全に回復するまでに至りました。

 

 

■ 急性膵炎は様々な臓器障害を併発し、内臓疾患の中でも死亡率の高い病気です。 症状は激しい腹痛、嘔吐や下痢を示す場合や、今回のように元気食欲の消失という判りづらいケースもありますので注意が必要です。 原因も様々で、脂肪の多い食事や肥満,内分泌疾患からの併発等から発症します。

 

※ 急性膵炎は、通称DICという全身の血液が固まってしまう【 播種性血管内凝固症候群 】を併発する事が多く、この病気は死亡率が高く、結果として【 急性膵炎は死亡率が高い 】と言う原因になります。

 

■ また、回復後も慢性膵炎や他の内臓系疾患を発症してしまうこともあります。

 

 

 

■ 当院では膵炎以外にも様々な病気に有効性を示す【 優秀なドイツの自然療法薬 】を所有しております。 既存の治療薬とも併用でき、安全性も高いものです。 慢性疾患等でお困りの際は当院までご相談ください。

 

 

獣医師 天野 雄策

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